最初で最後のワンコ 旭ヶ丘ショートステイたんぽぽ苑介護職員 出永

旭ヶ丘ショートステイたんぽぽ苑介護職員 出永

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今年1月より、旭ヶ丘ショートステイで仕事をさせて頂いています。

優しいスタッフさんに支えられ、あっという間に8ヶ月が過ぎました。

 

今日は、我が家の次女のお話に少しだけお付き合いください。

 

2年前の9月、その日は突然やってきた。

息子夫婦の手の中には、タオルに包まれた子犬。

どうやら私達2人への誕生日プレゼントらしいのですが・・・。

反射的に ”要らん、要らん”という夫。

暫く状況が呑みこめずポカンとしたままの私・・・。

義母が亡くなり、気の抜けた私たちを見かね、寂しいだろうと送り込まれたようだ。

なんて優しい子ども達なんやろう(泣) なぁ~んて思ったかは別として・・・。

 

こうして心の準備ができないまま、老夫婦と1匹の生活がスタート。

義母が亡くなった翌月に生まれた彼女の名前は、心(ココ)

耳のあたりの毛を少々カットしてもらうと、不思議と”おかっぱ”にしていた義母にそっくり(お義母さん、ごめんね)

とにかくやんちゃで、散歩もうまく歩かず道草ばかり、あっという間に1歳になり、今は躾不足ながら少し個性が出てきた2歳のお姉さん?

人見知りの私達も、ココを通して知らない人との会話も増え、気が付けばすっかり彼女中心の生活になっています。

娘曰く、ペットショップでは吠えもせず、決して可愛い訳でもなく、あのままなら売れ残っていたに違いない・・・とのお墨付き犬。

 

そんな彼女は、今日も”えさ”をくれる夫に尻尾を振り、手を舐め、膝に抱かれ甘える。(こんな爺さんでも、犬には男子なのか??)

”こんな事してくれるのは、ココだけやなぁ” (そやな!)と満更でもない様子。

そんな我が家のお姫様も、6月に生まれたかわいい孫にトップの座を奪われ、意気消沈・・・。

”もう少し大きくなったら、遊んでやってね” と言われ、ケージの中でしぶしぶ待機。

早く赤ちゃんのお世話がしたいなと思うココなのでした。

 

私達にとって最初で最後のワンコ。

大切な命をずっと見守っていきたいと思っています。

孫が大きくなったら、ココも一緒に家族旅行がしたいなぁ・・・。

その日が来るのを楽しみに、明日も頑張ろう!

 

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職員からのメッセージとして、リレー形式で職員のエッセイを綴っています。

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