絵手紙
ホームヘルプサービスたんぽぽ苑 ヘルパー 山本
調理師。ヘルパー。もう受講生となることはないだろう。腰に根が生えたようになっていた私の日常。
ふと、広報誌に目が止まる。
「受講生募集」
自分の心の 動・静 の 動のメーターがまさしく動いた。
「絵手紙 下手でいい!! 下手がいい!!」
私に合うこれ以上のフレーズはない。
即、参加申込。
以前、届いた便りに挿し絵があり、いいね、すてきね、と、ミニ感動。これが出逢いです。
初回の顔合わせ。
顔見知りの方もみえ、ホッとする。
どこへ出かけても中高年の多い事(見かけ)
訊けば、それ以上のチャレンジャーばかりです。
自然を描く、見たままを描く、自然発見と、自分発見。
届ける相手を想い、言葉を添える。
動機はそれぞれでも、この事につきます。
手始めは三十センチ程の筆先をつまみ、十センチの線を縦に横に一分間かかって引く練習です。
心を落ち着かせて書くのですが、ついスピード違反になり、ブレーキ使用ばっかり。
ゆっくり、ゆっくり、更にゆっくり。
こうして描いた線から生まれる作品に心が無い訳はありません。心が伝わらない訳がないのです。
次は文字入れ。
余白に書くので想う事全部書ききれません。
省いて省いて短くわかりやすく心が伝わるように。
絵がダメならフレーズでと、右脳、左脳、前頭葉全開モード。みんな必死です。
こうして出来上がったハガキは愛おしくて勿体なくて自画自賛。
誰にも出せないハガキでした。
生徒全員が共通した気持ちでした。
互いに思いやる心がいつしか育ち、心強い力になりました。
手のひら大のハガキに人を動かす、心を動かす感動をいっぱい描きたいと思い、顔彩用のハガキを追加し買ってきました。
古川教室で描いた手紙は、河合町、宮川町の配食サービスの弁当パッケージとして使用いただけたようです。
支援の心が届いたようで、チャレンジばんざいでした。
職員からのメッセージとして、リレー形式で職員のエッセイを綴っています。
次回は、ホームヘルプサービスたんぽぽ苑 ヘルパー 下垣 の予定です。