特別養護老人ホームたんぽぽ苑介護職員 大上
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たんぽぽ苑パートでお世話になっています大上です。
とうとう、順番が回ってきましたが、全く知識のひきだしをもっていない私は、ハタっと困ってしまいました。
ですので、先日、飛騨市の主催する『健康マイスター講座』を受けて行動宣言をしたことについて書いてみることにしました。
他の職員の皆さんの楽しい投稿と違ってネガティブなことなので少しためらいましたが、あえて書くことに
しました。
私は、一昨年、乳癌が見つかり16年間勤めていたたんぽぽ苑を退職しました。
抗がん剤を6ヶ月受け、癌が小さくなったところで手術、それから残っているかもしれない癌の芽をとるため
放射線治療を受け、さらに分子標的薬を6ヶ月受けて一応完治しました。
それまで病気とは無縁だった私が療養生活の中で感じたことは、健康でいられることのすばらしさ、健康が
いかにかけがえのないものであったかということでした。
そしてその療養生活で筋力、持久力がかなり落ちてしまいました。
その落ちてしまった筋力、持久力を回復させるために健康器具を購入しましたが、ひとりでは手加減してしまい中々思うようにいきません。そこで思い切って職場復帰を決意しました。強制的に身体を動かすことで体力がつき、生き甲斐づくりにもなると考えたからです。
こんな私を受け入れてくださったたんぽぽ苑の皆さんに本当に感謝しています。
もう一つの行動宣言は、マンモグラフィーでは分からない乳癌があるので、皆さんも気をつけましょうということです。
私は、40代より毎年欠かさず検診を受けてきました。一昨年、癌と分かった時はすでにステージⅢでした。
病院の先生に2年間見落とされていたねと言われました。
治療を受けながらも、悶々としていた昨年2月facebookを見ていた時、衆議院議員の野田聖子先生の投稿に目が留まりました。総務大臣に就任される前ですが、その中で乳癌のことを書かれていました。
日本の女性には高濃度乳房、又それに近い乳房の人が5割~8割だそうですが、この高濃度乳房とは乳腺が混んでいる乳房ということです。
レントゲンでは、乳腺は白く写り癌も白く写るため、乳腺が混んでいると専門家でも見分けがつかないそうです。そのため異常なしと判定されてしまうそうです。こうして見落とされてしまう女性が続出しているそうです。
そのため野田大臣は、異常なしではなく「あなたは高濃度乳房のため判定できないので、超音波診断を受けてください」と通知して欲しいと厚労省へ要望されたのですが、厚労省では時期尚早として断られたそうです。
これからも粘り強く全女性のために交渉していくと投稿されていました。
それから間もなく今年になって新聞に、厚労省が各自治体に対し『高濃度乳房の女性には超音波診断を勧めるよう通知するように』と通達を出したと載っていました。
野田大臣、頑張ってくださったのだと、喜んでいます。
でも、まだまだ高濃度乳房ということは一般的には知られていないので、周りの人たちに注意喚起をしていきたいと思っています。
以上が私の健康まちづくりマイスター講座での行動宣言でした。
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職員からのメッセージとして、リレー形式で職員のエッセイを綴っています。これまでの職員からのメッセージはコチラ→https://tanpopoen.or.jp/letter/category/message/