特別養護老人ホームたんぽぽ苑 介護職員 尾崎
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昨年11月から一階特養でお世話になっています、尾崎です。
職員の皆さんには沢山のご迷惑をかけながらも、いつも助けて頂き日々働いております。
私の所に来るなんて思ってもみなかったので何を書いたらいいのか考えたのですが、今自分が一番会いたい人を書こうと思いました。
その人は、私の祖母です。母のお母さんです。
一緒には住んでいませんでしたが、明治生まれの祖母はいつも凛として歳をとっても背筋がピンとはり、髪も綺麗に整えて、目が不自由な祖父と共に若い時は男の人と混じって土木作業をしたり、牛乳配達をして5人の子供達を育て上げたばあちゃんでした。
私の小学校の頃は敬老の参観日になると、他のおじいちゃん、おばあちゃん達は洋服で来ているのに、一人だけ着物を羽織り、ちょっぴり気恥ずかしかったけれど嬉しかった事を思い出します。
遊びに行って私が転がって寝ていると、そおっと毛布をかけてくれたり、バスで家へ帰る時は道の角でバスが来るまでずっと待っていてくれ、「また来るねー」「またおいでー」のやりとりを繰り返し、手を振って送り出してくれました。
私が熱を出した時は、高齢なのに心配をして町から30分かけて風呂敷をおねて遠い道のりを歩いて駆けつけてくれたりと優しくて、凛々しくて、たくましいばあちゃんでした。
もう会う事は出来ないけれど、この歳になって余計に会いたいなぁと想う今日この頃です。
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職員からのメッセージとして、リレー形式で職員のエッセイを綴っています。
これまでの職員からのメッセージはコチラ→https://tanpopoen.or.jp/letter/category/message/