きっとどこかで
特別養護老人ホームたんぽぽ苑 介護職員 丸亀
きっとどこかで見てくれているだろう。
私は6年前父を亡くした。
父の存在がどれだけ大きかったかいなくなって気付くそんな日々。父との思い出、父が教えてくれたもの数えきれない。
でも、その大切な大きな想いが今につながっている。
父がそっと背中を押してくれるそんな気がする。だから挑戦する事、続ける事ができるんだと実感する。
そんな私に春が来た。
素敵なパートナーが現れ5月に大切な日を迎える。
いい話になるにつれてどれだけ父がいればと考えたか。
花嫁姿をお父さんに見せたかった。でも叶わぬ夢。
でもきっとどこかで喜んでいるような気がする。
もう一つの世界で先祖さんに、「よろしく頼むさ」と挨拶まわりしていそうなそんな光景が浮かぶ。
私達の世界にお別れが迫っている中お父さんは最後の力を振り絞って、体の痛さをこらえてでも、ブーケを作ってくれた。
このブーケが大きな力をくれるようなそんな気がする。
私にとってお父さんと呼んでもいなかった、返事もかえってこない。ただいると信じてお父さんにかける言葉。
お父さん・・・
大切な日に私のそばにいてね。見守って下さい。
これからは新しいお父さんと過ごす時間を大切にしていきたいと思います。
手作りブーケ作りました。
手作りリングピロー。
鳥の頭にリングを置きます。
職員からのメッセージとして、リレー形式で職員のエッセイを綴っています。
次回は、特別養護老人ホームたんぽぽ苑 介護職員 西谷 の予定です。