特別養護老人ホームたんぽぽ苑 城野
日本から約10時間。空港に着いた時には外は真っ暗。夜9時。
空港で出迎えてくれたのは、Tシャツに短パンのお兄さん。
「トゥクトゥク」の運転手さんだった。
街灯の少ないガタガタの道だが、凹んでいるところをうまくかわしながら走っていく。
湿った生暖かい風をまともに受けながら、日本とは違う景色を見ていると、自分のすぐ隣を車やトラックが走り抜ける。 ハラハラドキドキ…(*^_^*)
来ちゃったんだ…。カンボジアへ♪
ガイドブックに絹製品が安いと書いてあった。
マーケット内のある店で気に入った絹織物があり、値段交渉。
15ドルと言われ、「高い!もっと安くして~」と頼む。 「ジャ、13ドル。」
英語もクメール語もワカラナイ (@_@。
電卓の渡し合い。店員さんに「ダメ、ダメ。アカジ、アカジ。」と言われながらも粘りに粘って8ドルにしてもらった。 約半額。自分頑張った☆
ウキウキ気分で次のお店へ。
同じような絹織物があり、この店はいくらで売ってるのか聞いてみた。
聞かなきゃよかった…。最初の売値が4ドルだと言うじゃない!?
どう見ても、自分が買ったものと大差ない。
ヤラレタ…。クソーっ!!金返せ~(>□<)/
旅行3日目。遺跡を巡っている途中、その女の子と出合った。
汚れた服に、裸足。舗装されていない道の上に座り込んでいる。
火傷を負ったのか、顔はただれ、腫れており、手も不自由な様子。
何も出来なかった。何をしたらよいのか…。 その子の前をただ通り過ぎた。
テレビで、地雷を踏んでケガをした子や、ケガをしてもお金が無い為、病院受診出来ないという子がたくさんいることは知っていたし、そんな子供達の為にちょっとでも役に立ちたいと思っていたが…。何もしなかった自分に腹が立ち、ものすごく後悔した。
帰りに、またその道を通る。
だけど、その女の子を目の前にして、何が出来るのか…。
その子に再び会い、メンバー皆で、わずかだがお金を渡した。
折れそうに細い不自由な手でお金を受け取り、胸の前に持って行き、こちらをジッと見ている。 声も出せないのか…。表情も変わらない。
喜んでくれただろうか…。
下を向いて歩く。 沈黙が続く。
自分がとても恵まれた環境にいることを痛感した。
日本に戻ってからも、いろんな形で支援は出来る。これから、自分なりに、出来ることから始めようと思った。
アンコール・ワット他 遺跡群。 想像していた以上だった。
彫刻が細かく繊細で、とても綺麗。
今は雨季の時期。空の青と遺跡の茶色と葉の緑がとても鮮やか。目にも優しく写り、かなり癒される。
いきなり来た。ザーッ!!というより、ドーッ!!!と、ものすごい雨が。
店に逃げ込み、食事をしながら雨がやむのを待つ。
道路は一気に水浸し。そんな状況でも、車やバイクはバシャバシャと音を立てて走ってゆく。パワフルだ。
野菜炒めや、カレー。色鮮やかで奇妙な形のフルーツ。それにビール♪
どれもハズレ無し。とてもおいしかった。
今回、実際に現地へ行って、自分の中の常識が覆されたこともあったし、目にして、体感して、わかることがたくさんあった。 とても充実した旅行だった。
行ってよかった (*^^)v
今回の旅行を企画&迷っているアタシの背中を押してくれたKさん、旅行のメンバーに感謝♪
来年は…どこ行く???(笑)
職員からのメッセージとして、リレー形式で職員のエッセイを綴っています。次回は、特別養護老人ホームたんぽぽ苑 調理職員 小椋 の予定です。