ワン、ワン、ワン
特別養護老人ホームたんぽぽ苑 介護職員 滝脇
昨年2月、前に飼っていた犬が老衰の為、亡くなりました。
家族が悲しみに包まれていた3ヵ月後、私が嫁いでから2匹目の犬が家族に仲間入り。
平成19年4月生まれ、柴犬オスのわんぱく犬。
我が家にやってきたのは、1ヵ月後。
主人が家族にも、私にも相談せず買って連れてきました。
私は、犬が亡くなったときの悲しみが忘れられず、「もう動物を飼うのは、やめよう」と思っていました。
でも主人は犬を飼いたいと思っていたらしく、新しい犬を買って、家族に内緒で驚かせようと思っていたのです。
新しく仲間入りしたのはいいけれど、名前は悩んだあげく、いくつかの候補から、
「イチロー」に決定!!
あのメジャーリーグで活躍している野球選手の名前でもあり、本当は主人の名前のイチが入り、主人はいい名前と大満足。
家に来てからというもの、毎日小さな体で思い切り飛んだり跳ねたり。
近所の人もイチロー相手に遊びに来てくれます。
何にでも興味を示す頃で、おもちゃであろうと、とりあえずかわいい声で吠えてみたり、反応がないと今度は、かじってみて夢中になって遊んでいました。
言葉は話さないけれど、「おすわり」「伏せ」「待て」といったルールを覚えました。
そんな子犬時代を懐かしく思う今。時には仰向けになり、前足でまるで人間がお願いと手を合わせるようなポーズで撫でてほしいと合図を送ります。
愛犬は現在1歳半、人間の年齢にするともう20歳。
毎日の日課、散歩は家族で交代して連れて行きます。
そんな家族みんなに愛されながら、時には私の話も聞いてもらいます。
主人は我が家の三男だと言ってかわいがっています。
イチロー。みんなに元気をくれる大事な家族の一員。
これからもよろしくね。
職員からのメッセージとして、リレー形式で職員のエッセイを綴っています。
次回は、特別養護老人ホームたんぽぽ苑 介護職員 巣之内 の予定です。