旭ヶ丘ショートステイたんぽぽ苑 介護職員 山之腰
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以前勤めていた障害者支援施設での話です。
ワイワイ、ガヤガヤ、ドタバタの中で1日が始まります。
個性の強い方々ですが、対応の仕方一つで良くも悪くもなります。
トラブルを回避する為に、一人一人の情報を引き出しながら、情緒安定を計り、1日を楽しく過ごせる様に心がけ支援するのが難しく、自分自身の情緒が不安定な時は特に、言葉も強くなり、利用者の動きも止まってしまいます。
反省、反省の日々の中で、勇気付けられた事も多々ありました。
5人~6人の方を引率して、公衆トイレの清掃作業に行った時の事です。
それまでは老人会の方々がされていたようでした。
初日からとても汚れていて大変でした。
色々工夫して他支援員とも連携を取り、一人一人の作業の確立が出来た頃に地元の方から声をかけてもらいました。
「皆さん掃除してもらい、きれいになりました。ありがとう。毎日ごくろうさん。」
この言葉に、利用者と共にどれだけ勇気付けられた事でしょう。
地味な活動の中で、彼らは人としての大切な純粋さ、優しさをちゃんと持っていたからこそ、声をかけて頂く事が出来たのではないかと思いました。
私も、彼らの持っている物にいっぱい癒され、人生勉強になり、少しですが考え方が変わった様に思えます。
どこで逢っても、遠くの方から姿を見たら、大きな声で呼んでかけよって来てハグをしてくれます。
そんな彼らと共に過ごす事が出来た事を幸せに思っています。
最近撮影した風景を少しご紹介します。
1つ目は、坂巻公園の桜です。
2つ目は、先日穂高へ向かっていた時に発見した「環水平アーク」です。
たんぽぽ苑に就職させていただきありがたく思っています。
作業には大分慣れてきました。素敵なスタッフさんに助けられ、どうにか8ヶ月が過ぎようとしています。
「ここに来て良かった。皆優しいし、風呂が気持ち良いし。」との利用者さんの声を聞きます。
私も「皆優しいし」の中に入れる様に頑張りますので、よろしくお願いいたします。
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職員からのメッセージとして、リレー形式で職員のエッセイを綴っています。
これまでの職員からのメッセージはコチラ→https://tanpopoen.or.jp/letter/category/message/