「認知症マフ」をみなさんご存じでしょうか?
イギリス発祥で「認知症の人の落ち着かない手を穏やかに温かく保つためのニット製品 」です。言葉だけではわかり辛いので実際の「マフ」をお見せしましょう。
「認知症マフ」は
・かぎ針と毛糸があればどこでも編める
・誰かと集まってしゃべりながら楽しく編める
・編み物は手をつかうので能の活性化につながる
もので
マフは、筒状になっていて筒の中には同じように編んだ手で握れるような飾りが結んで
あります。その飾りを握ると気持ちが落ち着いたり、癒されるということで
作る人にも使う人にもメリットがあるものです。
「なないろマフを編む会」のみなさんが「多くの人に広めたい」ということで旭ヶ丘ショートステイに来苑され、作り方を教えていただけることになりました。
2/28 会のみなさんがいろんな色のかわいいマフを見せてくださいました。
「さ~ぁ 早速、編んでみましょう!」と言われ利用者さんはビックリ(*_*)です。
「私、できんよ!」「わからんさ!」と遠くからながめているようです。
「では、毛糸とかぎ針を持ってきたのでやってみましょう」と毛糸とかぎ針を
渡されるとみなさん、毛糸を結んで編み始めました。
最初は、「鎖編み」をスルスルと編み始めるとその次は「長編み」へと手が覚えて
いるようでどんどん編み進めていきます!
職員:「上手に編めるね」と声をかけると
利用者:「昔、レース編みをやっとったんや」「私は和裁をしとったさ」と次からつぎへと
話しが弾みます。
あっという間に1時間が終わり
職員:「そろそろ片付けましょうか」と言うと
利用者:「切りがいいとこまで編んでまうさな」「しゃべると目の数がわからんようになるでな」と真剣な表情で時間の経つのも忘れるくらいの勢いで編まれていました。
男性の方にもマフに手を入れてもらうと「あったかいな」と言われてほっこりです。
最後は会のみなさんとマフと一緒に写真を1枚!
いつもと違った利用者さんの一面が見られました。
会のみなさんは「今後、日にちを調整しながらボランティアに来れたらいいな」
と話してくださいました。
たんぽぽ苑では今後も利用者さんの活動に協力していただけるボランティアさんを募り、いろんな活動ができてらと考えています。