Now Loading

花つくりに挑戦中 特別養護老人ホームたんぽぽ苑宿直職員 松田

花つくりに挑戦中

特別養護老人ホームたんぽぽ苑宿直職員 松田


我が家は以前から少しばかりの農地を持った兼業農家でした。

そして私は定年退職したらボチボチと農業をやりながらのんびりと好きな事をやるつもりでおりましたが、さすがに暇を持て余し、趣味と仕事とを兼ねるつもりで花つくりに挑戦しています。

周辺にも出荷目的で花を大量に作っておられる方はまだ殆どいませんので、今回はその概要について紹介させていただきます。

 

作り方から販売までJAの指導を受けたいとの思いから、花の種類はJAの奨励品種の『飛騨黄金』(黄色の一輪菊・仏花)と『トルコキキョウ』の2種としました。

2種に挑戦した場合、どちらも中途半端になる恐れもありましたが

○作業を分散させて忙しい時期を集中させない。

○種類が多い方が飽きが来ず、花が咲いた時の楽しみが大きい

等の理由で両方ともやってみる事にしました。

どちらもハウス栽培ですが、幸いハウス材料は友人やその知人から中古品を譲って貰う事が出来、格安で作ることができました。

 

まず菊つくりの概要を紹介します。

作業手順としては

  • 苗作り
    前年の収穫後の親株や冬至芽から差穂を摘み取り、苗床に差して根を出させ苗とする。冬場から春先にかけての作業。
  • 定植
    ハウス内に植えつける。
  • 摘芯
    軸の芯を止めて枝をいっぱい発生させる。
  • 3本整枝
    いっぱい発生した枝の中から3本だけ残して、他は掻きとる。
  • 摘蕾・摘枝
    1本の軸に1個だけ蕾をつけさせ、残りの蕾や枝を摘み取る。

となりますが、どの作業も細かい作業で時間がかかり、しかも暑い時期のハウス内作業のため、なかなか辛い作業です。

またこの間、根きり虫・ヨトウムシ・ハモグリバエ・ハダニ・アブラムシ等の害虫や、白サビ病等細菌による病気も発生しやすく、消毒等に気を使いますが、そのうえ、この花は出荷時期をはずすと商品価値が二束三文になってしまいますので、生育が早すぎないか遅すぎないかを監視しながら調整するのは難しいものです。

 

次にトルコキキョウですが

この花は苗は生産者が共同で作ります。〈設備の整ったところで温度・水分等を厳重に管理してやらないと発芽しない。〉

ハウス内に苗を定植してからは、下葉・下枝の掻きとりの他は菊のような細かい作業はありませんが、この花は水管理が非常に難しく、また日照時間や温度によってもいろいろな障害が出やすいので日常管理にはかなり気を使います。

ただ花の種類は非常に豊富になって来ていて色で言えば白、紫、ピンク、オレンジ、それらの混合のほか最近では真紅やグリーン等も出てきています。

花の形では一重咲き、八重咲きがあり、夫々大輪、中輪等がありますので、その中から自分の一番好きな花、一番作りやすい品種を選んで作りますが、ハウスの中で何種類かの花が競って咲き出したときは 何とも言えず嬉しくなります。

現在、長さ20Mのハウス3棟で『飛騨黄金』と『トルコキキョウ』をローテーションしながら栽培していますが、将来は5棟ぐらいに増やして、少しでも品質の良い花を作れるよう頑張りたいと思います。

もし興味のある方や、作ってみたい方がおられたらいつでも見に来てください。

2011H230121 (5) 2011H230121 (1)

2011H230121 (3) 2011H230121 (4)

 

 


職員からのメッセージとして、リレー形式で職員のエッセイを綴っています。

次回は、 特別養護老人ホームたんぽぽ苑 宿直職員内谷の予定です。