いつまでも 若くいたい!
特別養護老人ホームたんぽぽ苑調理職員 葛谷
もうすぐ、何十五回目の冬を迎えようとしている私です。一年って早いものですね。
ああ!
ドッコイショ!
何で!
もう!
年々増えていく言葉です。
「これしたいで、あれ取って!」
「ジャーしたいで、ガー貸して」
「そこにあれなかった?」
「あれ・・・何をしに来たんやったかな?」
他人が聞けば何を言っていると思うくらい意味不明の言葉が私の口から次から次へと出てくる。
介護士さんがおじいちゃんやおばあちゃんに、
「今日は何日の何曜日ですか?」
「お歳は?」
「お名前は?」
「私は誰ですか?」
と言葉をかけて見えるのを聞き、
「エエッ!」、今日は何日?何曜日?、年齢?、思い出せないどうしよう。。
毎日、仕事仲間や家族に甘えて生活している私には、来年の私が心配で仕方がない。
ただ、こんな生活の中にも刺激や感動、笑いや怒り、安らぎを少しでも忘れないようにしています。
毎朝の主人や子どもの弁当づくり。
愛犬とのふれ合い。
職場や地域の仲間との語らい。
中でも趣味で始めた絵本の読み聞かせは、ステキな先輩女性三人の仲間に入れてもらい、先生のきびしい指導のもと毎回緊張して習っています。
「子どもの読む絵本ぐらい」と簡単に思っていた本読みだったのですが、大変奥が深いものがあります。
子ども達はもちろん、大人の方にも「おもしろかったよ」と言ってもらえるのが私にとって一番の頑張りの糧になっています。
これからの一年々、一日々を緊張や笑いを忘れず、決して自分から歳を取っていくことのないよう、元気で若いおばあちゃんになっていきたい。
このことが私のこれからの勉強です。難しいことではないと思います。
ステキなお年寄りになるために!
職員からのメッセージとして、リレー形式で職員のエッセイを綴っています。
次回は、デイサービスセンターたんぽぽ苑介護職員 高森 の予定です。